基本設定
CodeIgniterをドキュメントルート配下にインストールした場合、最低限の動作に必要な設定は 「ありません」。インストール後、ブラウザで「http://your.site/index.php」にアクセスすると 「Welcome to CodeIgniter!」とページが表示されるはずです。
今回は、CodeIgniterをドキュメントルートの上位ディレクトリにインストールしていますので、このままでは 下記のようなメッセージが表示され正常に動作しません。
Please open the following file and correct this: index.php
この章では、最低限の動作に必要な設定方法を説明していきます。より詳細な設定方法は、 「実践編」にて紹介していきます。
フロントコントローラ(index.php)の設定
CodeIgniterをドキュメントルート上位ディレクトリにインストールした場合の最低限の設定は、
フロントコントローラ(index.php)を修正していきます。
ドキュメントルートに設置した「index.php」の以下の2個所を編集してください。
- 「system」ディレクトリのパス設定
- 「application」ディレクトリのパス設定
$system_path = '../system';
$application_folder = '../application';
これで、Webブラウザからフロントコントローラ「http://your.site/index.php」にアクセスると
「Welcome to CodeIgniter!」のページが表示されるはずです。
Timezoneの設定 一番上に戻る
PHP 5.1.xからデフォルトのTimeZoneを設定しないとログにWarningが出力されてしまいます。
もし、php.iniファイルなどで設定されていない場合は、index.phpの先頭で下記のように記述することで解決できます。
- date_default_timezone_set()
*---------------------------------------------------------------
* DATE Timezone
*---------------------------------------------------------------
*/
date_default_timezone_set('Asia/Tokyo');
公開環境 ・ テスト環境 ・ 開発環境 一番上に戻る
Webアプリケーション開発では、一般的に「開発工程」、「テスト工程」、そして「本番運用」と3つの環境が必要となることが多いでしょう。
例えば、開発環境ではデバッグログを出力するが、本番環境ではエラーログのみ出力くしたり、 3つの環境でデータベースのアクセス設定が異なることがあると思います。
当然、事前に3つの環境毎の設定はそれぞれ用意しておく必要はありますが、 CodeIgniterでは、動作環境を変える度に、全ての設定を変更し直すようなことをせずに済むよう、 フロントコントローラ(index.php)から簡単に動作環境を切り替えることができます。以下が設定方法です。
- 「環境」設定
- 開発環境
- テスト環境
- 本番環境
環境に合わせて、「development」、「testing」、「production」の中から1つを設定します。
3つの環境を設定ファイルで切り替える 一番上に戻る
「index.php」をバージョン管理ツール等で管理する場合等、環境設定を「index.php」で行いたくないことも考えられます。 以下のようにすることで、環境設定を「index.php」ではなく設定ファイルで行うことができます。
まず、「application/config/」ディレクトリに「environment.php」設定ファイルを以下の内容で作成します。
そして、「index.php」の環境設定の箇所をを以下のように書き換えます。
- 設定ファイルでの「環境」設定
- application/config/environment.php
- htdocs/index.php
define('ENVIRONMENT', 'development');
if ( file_exists('../application/config/environment.php') ) {
require_once('../application/config/environment.php');
} else {
define('ENVIRONMENT', 'development');
}
これで、バージョン管理ツールで管理しない「environment.php」ファイルを3つの環境に、それぞれ、設置しておけばよいことになります。